« 姿勢の大事さ。 | トップページ | 夜の豆は三粒でも食べよ »

2008年5月16日 (金)

勝手本57「出口のない海」 横山秀夫

読んだ後思わず「ふぅ~~」と
吐息が漏れてしまいますね。

人間魚雷「回天」。
自ら志願して搭乗する並木。
甲子園優勝の経験もしたが、肘を壊し投げられなくなり
「いつか魔球を投げる」と口癖のように言い続けた。
特攻に志願した並木の葛藤。
国のため。家族のため。愛する人のため。
死にいく理由はいくつもあれど、自分の中にある本当の気持ちは・・・・
「俺は、回天を伝えるために死ぬよ」
このセリフの中の並木の気持ちが痛いほどです。
家族や愛する人のために死ぬ。
でもやっぱり、生きてそばにいたい。
あたりまえにあたりまえで、でもそのあたりまえが言えず
それどころか思う事も許されず。
その中で自ら散ろうとする隊員の葛藤がにじみ出ていました。
もうひとつ。
沖田や、弟のトシ坊の考えや言葉から教育って
使い方を間違えればほんとに恐ろしいものだな、と思いました。

この本は、感動というのとは少し違います。
かといって、読後のさわやかさなどありません。
でも、一度は読んで欲しいです。

                   いんちょー

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/73041/20985946

この記事へのトラックバック一覧です: 勝手本57「出口のない海」 横山秀夫:

コメント

コメントを書く




コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。